Gran Habano Corojo #5 Lunch Break (グランハバノ コロジョ #5 ランチブレーク)

Gran Habano Colojo #5の外観

葉巻のストックを意図的に辞めていたのですが、12月の2週目に、葉巻熱が再燃してとりあえずデイリーシガーに安くておいしい葉巻をたくさんストックしようと思いたちました。

たばこ税の増税に加えて圧倒的円高が加わると、国内価格で葉巻を買う気がしません。そんなわけで、海外通販で、さらに味わったことのない、おいしいと評価されている、国内流通の無い葉巻にしようと思いました。

Gran Habano Colojo #5を開箱した様子いろいろな海外通販サイトを見ていたのですが、HAMAKI-YAにてオープニングセールのお得なサンプラー付きの葉巻ということで、「Gran Habano Corojo #5 Lunch Break」(グランハバノ コロジョ #5 ランチブレーク)を購入して見ました。

本日は、その一本を灰にしてみたので、感想を。(【12/01/05追記】何本か灰にした感想を追記して評価をBからAに変更しました。)

紹介

Gran HabanoブランドロゴGran Habanoは、Don Guillermoによって、2003年に発表されたブランド。Don Guillermoが4つの国で有する農園で育てたタバコ葉を用いて葉巻を製造している。
Gran Habanoには、5つのシリーズがあり、そのうちの#1は、コネチカットシェードラッパーのマイルドリッチなシリーズ、#3は、ハバノラッパーのミディアムボディーなシリーズ、そして#5は、コロジョ葉を用いたラッパーのフルボディーのシリーズである。

本エントリーの葉巻は、この#5で、コスタリカ産とニカラグア産のロングフィラーを用いて、バインダーはコスタリカ、ラッパーにニカラグアのコロジョ葉を用いている。リッチな味わいのフルボディーシガーで、上級者向きとなっている。

…ということのようです。

テイスティング

Gran Habano Colojo #5のリング周り比較的安い葉巻ですが、巻きは綺麗です。ラッパーは、葉脈が目立ちますが、鼻をつけて匂いを嗅いでみると、まるでキューバ産のような脳髄を刺激する良い匂いがします。良く発酵された強いテイストの甘さ・辛さを予感させる香りです。

プティコロナサイズでかわいいサイズですが、見た目は荒い印象を受けます。弾力は葉脈のせいか、部分で一定ではありませんが、固くも柔らかくもない感じです。
浪人の髷のような、カーリーヘッドのヘッドをカットすると、断面から保存状態が良いことがわかります。ワクワクします。
早速火をつけると、火付が良いのに驚きました。若干不安になります。

吸い込みは上々で、最初から十分な煙が出ます。土臭さは無く、発行した葉、木のテイストで後味は、焦がした荒い蜂蜜のような不思議な甘みがありました。

序盤から、味に変化があるというよりも、味が安定しません。上記の味を水で薄めたような味気なさになったかと思ったら、次の吸い込みでは蜂蜜の香りが主役に躍り出たり、オイリーさが全面に出てきたり、後味が複雑な荒い雑味になったりします。味わいは、ミディアムフルのミディアム寄りといった印象。

灰は、キューバ産のように白と黒が混じります。味が安定しないのは、燃焼が安定しないからでしょう。以前の「DON DUARTE 2010 Edicion Limitada (ドン・トゥアルテ ロブスト 2010年限定版)」とは、巻きのクオリティが、だいぶ違うようです。

中盤に入って、オイリーさが強くなり、それに合わせてナッツのような香りと花の香りのような甘さが出てきます。ここらへんのテイストが結構好きです。

中盤の中盤に、灰は綺麗に白くなりましたが、初期のテイスト(発行した葉、木のテイスト、蜂蜜のような不思議な甘み)がなくなり、荒々しさだけが残ります。キューバ産のような荒々しさの向こうにある心地よさが無いのが残念です。

終盤に差し掛かると、葉脈に沿って再び燃焼が安定しなくなってきました。酩酊感は心地よいのですが、テイストが心地よくありません。荒々しさというよりも雑な感じです。

終盤にさしかかってすぐに、クラクラしてきたので、中断しました。こんなにクラクラしたのは初めてです。

次の日に、また火を付けてみました。
目立つ葉脈が無くなり、燃焼が安定しました。ただ、テイストはピリピリとしたスパイシーさは無く、強く重くなり、その割に心地よく感じる味わいは薄くなる感じです。

ふ~む…という感じです。

総評

デイリーシガーとして、コストパフォーマンスはとても良い葉巻ですね。
ただ、所々見せる荒々しい感じが、時と体調を選びそうです。
キューバ産葉巻は、クラクラしてもなお気持ちいいというテイストでしたが、そうは行かないようです。
評価は、「B」とさせてもらいました。

【12/01/05追記】評価をAにしました

何本か灰にしてみると、全然印象が違いました。どうやら最初の一本は過加湿気味だったようです。
何本か灰にした感じのテイストは、カマチョコロジョのようなコロジョ葉特有の強さ、コクともいうべき濃厚さがあります。
カマチョセリーH3のような癖になる香りを残していき、とてもおいしく、また火を付けたくなります。
そんなわけで、評価を「A」に変更しました。

葉巻のテイスティングレポート/レビューについては、あくまでも管理人の独断と偏見です。
葉巻は、同じブランド・同じブランドでも一本一本味は異なり、さらに保管状態や吸っている人の体調によっても味が異なります。
あくまで私的なレビューですので、その程度とご認識ください。