本日は、Padron Londres Madulo(パドロン ロンドレス マデューロラッパー)を灰にしてみたのでエントリー。
素晴らしい味わいで、至福の時でした。
紹介
Padron(パドロン)は、たばこ葉の栽培から葉巻の製造までを一社で行うニカラグアの歴史あるブランドで、少量生産ながら完璧にコントロールされた高品質な葉巻を世に送り出しています。
その葉巻のほぼ全てがアメリカ市場で消費され、評価は最高。アメリカの最も有名な葉巻専門誌「Cigar Aficionado」での「今年、世界一の葉巻」に選ばれた事数回、それ以外にもトップに常にランクインしています。
少量生産のため、アメリカ市場でも入手性が悪く、日本市場への供給分が確保できなかったとのことですが、今月(2011年12月)からとうとう日本市場でも取り扱いが始まりました。
名実ともに最高のブランド、それがPadron(パドロン)です。
テイスティング
Padronブランドファーストタッチとして、ナチュラルラッパーが良かったが、マデューロラッパー。黒くて渋い。
見た目は荒々しい。ラッパーに補修の後が見られるのにちょっとがっかり。
葉が内部にとても贅沢に詰まっているのがわかる。しかし、弾力は柔らかく巻き職人の腕がうかがえる。
ラッパーの香りを嗅いでみると、土・木の臭いよりも馬のような臭いがする。ジタンカポラルなどのフランスの黒たばこのような香りだ。
カットしてみると、葉が詰まっていて堅い印象。ギロチンカッターではなく、シザーカッターでカットする。保存状態は良く綺麗に出来た。私はギロチンよりもシザーの方が好きでメインはシザーだ。(そろそろパンチを試す予定だ。)
火を付けてみると、火付きが大変良く、また整える必要がほとんど無く綺麗に火が付いた。着火での苦労しない度合いはダビドフクラスに感じた。マジか。
はじめに吸い込んでみる。煙の量は十分。一口目の感想は、「なんだこの次元の違う味わいは」。
パンターミノンのようなスパイシーさの後に、きわめて複雑に、木、土、植物、馬油の香り、かすかに花の香りが漂う。
木、土の強さにニカラグアらしさを感じるが、これまでに味わってきたニカラグアシガーの強さだけでなく、味の複雑さ、上品さ、甘みと辛み、味のバランスの良さが合わさってきている。旨い。
これが、ニカラグア最高級葉巻Padronの通常ラインかと思うと、今までニカラグア葉巻に抱いていたイメージが覆される。より上のラインであるAnniversaryシリーズは、どれだけ旨いのだろうと今から楽しみになる。
なんだこれは。
もうデイリーシガーとしては最高だ。
少し感動が落ち着いて我に返ると、灰は白く綺麗だ。さすがにダビドフほどの完璧な白さには程遠いが、綺麗な灰である。マデューロラッパーに映える。
燃焼も安定していて言う事は無い。
中盤に入って変化した味わいは、よりマイルドになり、甘みが増す。相変わらず、強さと味のバランスが良い。
灰は4cmほどに達して、落ちそうに無いが落とす。綺麗にまっすぐ落ちる断面がまた良い。
終盤に入ると、さすがにテイストは強くなり、辛さが出てくる。
それでも、大きく味のバランスを崩さない。焦げた蜂蜜のような香りがかすかに続く。
最後までおいしく楽しむことが出来た。
総評
味わいに変化はあるが、その変化はある一定の範囲内にとどまりバランスを崩さない。
ニカラグアらしい土、木の香りと強さ。マイルドで荒々しさは見かけだけの繊細な味わい。
デイリーシガーとして文句の無い味わい。むしろデイリーシガーの領域から少し上にある葉巻。
キューバ産とは全然違うが、ニカラグア産葉巻における最高峰として、すばらしい味わいとバランスがある。
評価は、もちろん「A」。
今後も火を付けるのが楽しみになる葉巻だ。
葉巻のテイスティングレポート/レビューについては、あくまでも管理人の独断と偏見です。
葉巻は、同じブランド・同じブランドでも一本一本味は異なり、さらに保管状態や吸っている人の体調によっても味が異なります。
あくまで私的なレビューですので、その程度とご覧下さい。